2015年07月01日

かんむしって何??

1.「かんむし」って何?

「かんむし」とは何か特定の病気・疾患の名前ではなく、
特に子どもが引き起こす行動や状態、様々な症状に対しての俗称と言えます。

3歳から5歳くらいまでが一つの目安ではないでしょうか。
もっと年上の子にもありますが、
成長と共にそれらの症状はたいてい収まってきます。

主な症状は、

過剰な行動・・・夜泣き、キーキー声、噛み付く、いろんな所に頭をぶつける、よく泣くなど

胃腸症状・・・食欲がない、便秘、下痢、嘔吐などのお腹の症状。

病気を心配するような症状・・・発熱、咳、ヒキツケ、風邪をひきやすいなど


「かんむし」のきつい子は、
眉間に皺が寄ったり、青筋が立ったり、髪の毛が逆立ったり、顔が青白いといった、
目に見えるかたちで表れることもありますので、
そのあたりもよく観てあげるのも「かん」がひどくなる前を見分けるポイントになります。


2.「かんむし」は子どもたちのコミュニケーション

大人でも新しい職場や環境になると、それだけで疲れたりイライラしたりしますね。
でも、睡眠や休養、運動、食事、遊びに行ったりと、疲れやストレスの回復方法を知っています。

それが、子どもにとっては毎日の生活が見たり聞いたり触ったり、全てが新鮮!
だから頭も体も心もフル回転して、子どもだって疲れたりストレスが溜まったりします。
けれども子どもたちは、その疲れやイライラが何なのか、どうやって解消するかもまだ知りません。

そのため、突然の過剰な行動や、体調の変化といった形で、
自分の体や心の状態を外に知らせようとします。

 「とってもくたびれたんだけど、僕の体はどうなっちゃうの?」
 「おなかが痛いけどどうしよう?」
 「イライラするけどどうしたらいいの?」

と話したいけど話せない。でもアピールしないと困っちゃう。それがかんむし。
つまり「かんむし」は、子どもたちの表現手段・コミュニケーションでもあるのです。


3.「かんむし」は小児はりで治るの?

小児はりは、羽毛で撫でるような子どもにとっても気持ちのいい刺激です。
ふかふかの毛布に包まれると、穏やかな気持になりますよね。

皮膚の上から神経を気持ちよく刺激してあげることで、
子どものたかぶっている神経を鎮めてあげます。
また血行も良くなるので、子どもの心身の成長を助けることもできると考えられてます。


「かんむし」は、子どもが心身の疲れなどからくる
気持ちの興奮を上手くコントロールできない状態と言えます。

現代医学では、ひどい場合は「小児神経症」と言ったりすることもあるようですが、
概ね小児科の治療対象となるほどの症状ではありません。

しかし子育てが大変になる要因の一つでもあります。
「かんむし」が減れば少しだけでも楽に子育てができて、
もっと子育てが楽しくなりますよね♪


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Posted by はりぐらしのアリマッティ at 13:31│Comments(0)小児はりについて
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