2016年09月14日
『君の名は。』のもう少し個人的な感想
『君の名は。』のここが苦手だった( ´△`)
いい部分を見つめて書くと、前のような爽やかな感想が書けるもんだな。
ここからはもうちょっと一般向けでない私の映画感想です。
ネタバレは極力しない方向です。
新海作品見たのは3作目だけど、あまり得意ではない。
今回プロットはとてもよく出来てると思う。
けど見終わったあと
「うーん、やっぱり苦手だわ(-_-;)」
と思い、この苦手意識の原因を探ってみた。
まず根本的に、
「死ぬことで感動させようとする話が苦手病」な上に、
「ハッピーエンドで終わる話が苦手病」なんです。
だからハッピーエンドの作品はどうしても曇った眼で見てしまうw 乱視?ww
決定的なのはモノローグで何でも語ってしまうところ。これが新海作品の苦手ポイント。
情景描写が心理描写と繋がるような文学的表現は映画としても素晴らしいんだけど、
さらに畳み掛けるようにその心理を全部モノローグで語らせてしまうのが、私にはとても居心地悪い。
「全部しゃべってるやん!」って思っちゃうだな。じゃあ映像の意味は?( ´△`)
実写では映り込んだ様々なものや役者の演技によって、
監督の意図しない情報が作品に入ってしまい、情報量が多くなったり奥行きが出たりもする。
けどアニメって、描いてるもの以外は映らない。
なので実写より情報量が少なく、監督の意図通りに作れる。逆に意図通りにしか作れない。
そこにきて更にモノローグによって、その人物の心理面も監督の意図だけを表現してしまう。
分かりやすいくていいんだけど、
これが私には読み取りの余裕がなく、窮屈に感じてしまうのかもしれない。
新海監督はたった一人で完成度の高い小品を作り、そこから有名になっていったという経歴もあり、
もしかすると今でも一人で製作しているような、自分の描きたいものを描いて、
それ以外の意図しない情報や奥行きが入り込むのが苦手なのかもしれないなあと。
あと、なんか話が綺麗過ぎるのよね。
たぶんこの綺麗過ぎる感・・・人間のドロドロした部分が少ない・・・かなあ・・・。
綺麗な男女がほんのちょっとしたきっかけですれ違って、
少しづつ揺れ動きながら距離を縮めていって、
一気にぐわーっと・・・・・・恥ずかしいんですわww(。>﹏<。)ww
こっ恥ずかしくて見ていられないw
だから好きな人は好きな作品なんだと思う。それは認める。
僕は苦手ってだけでw
最後にもうひとつ気になるのは震災後の物語としてのこと。
「大事なこと、忘れちゃいけないことでも、時の流れでだんだん忘れていってしまうよね」
ってことが今作の大きなテーマかなと思うんだけど、
その一つとして「大震災のこと忘れちゃいけないぞ!」ってのが描かれてると思うんです。
そして、それを想起させるものを物語に組み込んで、
さらにハッピーエンドで終わらせられるほどの時間が経ったのかなぁ・・・と複雑な気分でした。
東日本大震災も少しづつ遠くの記憶になってしまっている私がいます。
個人的に去年福島に行ったのにそれすら薄らいでる。
それは事実です。
しかし大震災を思い出してしまうと、
このエンディングでは何か煮え切らないものが残ってしまいました。
僕には、ハッピーな終わり方にできるほどの割り切れる時間は、まだ経ってないようです。
けど確かに思い出すことが出来たので、今週末からの震災復興イベントでささやかですが応援したいなと、気持ちを新たにできました。
他にもハッピーエンドが苦手な理由とか、
生活感がどうたらとかも考えたけど、それは今作に限らないのでまたの機会にm(_ _)m
いい部分を見つめて書くと、前のような爽やかな感想が書けるもんだな。
ここからはもうちょっと一般向けでない私の映画感想です。
ネタバレは極力しない方向です。
新海作品見たのは3作目だけど、あまり得意ではない。
今回プロットはとてもよく出来てると思う。
けど見終わったあと
「うーん、やっぱり苦手だわ(-_-;)」
と思い、この苦手意識の原因を探ってみた。
まず根本的に、
「死ぬことで感動させようとする話が苦手病」な上に、
「ハッピーエンドで終わる話が苦手病」なんです。
だからハッピーエンドの作品はどうしても曇った眼で見てしまうw 乱視?ww
決定的なのはモノローグで何でも語ってしまうところ。これが新海作品の苦手ポイント。
情景描写が心理描写と繋がるような文学的表現は映画としても素晴らしいんだけど、
さらに畳み掛けるようにその心理を全部モノローグで語らせてしまうのが、私にはとても居心地悪い。
「全部しゃべってるやん!」って思っちゃうだな。じゃあ映像の意味は?( ´△`)
実写では映り込んだ様々なものや役者の演技によって、
監督の意図しない情報が作品に入ってしまい、情報量が多くなったり奥行きが出たりもする。
けどアニメって、描いてるもの以外は映らない。
なので実写より情報量が少なく、監督の意図通りに作れる。逆に意図通りにしか作れない。
そこにきて更にモノローグによって、その人物の心理面も監督の意図だけを表現してしまう。
分かりやすいくていいんだけど、
これが私には読み取りの余裕がなく、窮屈に感じてしまうのかもしれない。
新海監督はたった一人で完成度の高い小品を作り、そこから有名になっていったという経歴もあり、
もしかすると今でも一人で製作しているような、自分の描きたいものを描いて、
それ以外の意図しない情報や奥行きが入り込むのが苦手なのかもしれないなあと。
あと、なんか話が綺麗過ぎるのよね。
たぶんこの綺麗過ぎる感・・・人間のドロドロした部分が少ない・・・かなあ・・・。
綺麗な男女がほんのちょっとしたきっかけですれ違って、
少しづつ揺れ動きながら距離を縮めていって、
一気にぐわーっと・・・・・・恥ずかしいんですわww(。>﹏<。)ww
こっ恥ずかしくて見ていられないw
だから好きな人は好きな作品なんだと思う。それは認める。
僕は苦手ってだけでw
最後にもうひとつ気になるのは震災後の物語としてのこと。
「大事なこと、忘れちゃいけないことでも、時の流れでだんだん忘れていってしまうよね」
ってことが今作の大きなテーマかなと思うんだけど、
その一つとして「大震災のこと忘れちゃいけないぞ!」ってのが描かれてると思うんです。
そして、それを想起させるものを物語に組み込んで、
さらにハッピーエンドで終わらせられるほどの時間が経ったのかなぁ・・・と複雑な気分でした。
東日本大震災も少しづつ遠くの記憶になってしまっている私がいます。
個人的に去年福島に行ったのにそれすら薄らいでる。
それは事実です。
しかし大震災を思い出してしまうと、
このエンディングでは何か煮え切らないものが残ってしまいました。
僕には、ハッピーな終わり方にできるほどの割り切れる時間は、まだ経ってないようです。
けど確かに思い出すことが出来たので、今週末からの震災復興イベントでささやかですが応援したいなと、気持ちを新たにできました。
他にもハッピーエンドが苦手な理由とか、
生活感がどうたらとかも考えたけど、それは今作に限らないのでまたの機会にm(_ _)m
Posted by はりぐらしのアリマッティ at 17:49│Comments(0)
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